異文化コミュニケーション

10 年以上前に会社で受けた研修の中に, 「異文化コミュニケーションゲーム」的なものが あった. 4 人× 4 チームに分かれて. 簡単なトランプゲームをする. でも, チームごとにルールが 微妙に違う. ルールに慣れてきたころに, 各チームから 1 名が別のチームに移動して, ゲームを続ける. でもルールは教えてもらえなくて, ゲームをしながらルールを覚えていく, というもの. メンバの移動を 何回か繰り返すと, そのチームのもともとのルールすらよく分からなくなってくる.

ゲームをしたときは, 「こんな状況が仕事で生じるのか?」「そもそも『異文化』は明らかに違う 文化 (例えば外国など) ではないか?」など思った. しかし, 今, あらためて自分の組織を振り返ると, 似たようなことが起きているように感じる.

同じ会社内でも, 組織間の距離 (物理的, 心理的) が遠いと, 同じ言葉でも違うニュアンスを持つ ことがある. 違う会社の人と話をしているときは「違う会社」という意識があるので, あまり 混乱しない. でも同じ会社で, 同じ言葉を違うニュアンスで使われると, 言いたいことが伝わらなかったり, 伝わったつもりだけど正しく理解されていないことが生じる. 言葉だけでなく, 暗黙の了解的なものが 微妙に食い違っていると, 「暗黙」だけに明示的に認識することが難しくて, 後々で問題になったりする.

どこかで, 言葉の定義などを統一する必要があるのだろうか? それとも, 自然と統一されるまで待たなければ ならないのだろうか? (自然と統一されるためには, 上述のゲームのように人の入れ替えが必要か)

「統一」というと, 新型コロナウイルスの感染抑制のための行動も, だいぶバリエーションが出てきている と思う. 従来とは感染力の異なる株が出てきたり, 一方でワクチン接種が進んだりで, 同じ「密を避ける」でも 具体的な行動が変わってきている. このへんの情報も update できると良い.