「劇場版 呪術廻戦 0」観覧記

はじめに

2021-12-24 に公開になった「劇場版 呪術廻戦 0」を見に行った. 感想は, 時間が経つほど 面白くなくなるので, 早いうちに書いておく.

ネタばれがあると思うので, 気になる人は読まないでください

すごい映画だった

見終わった直後の感想は, 「すごい映画」というものだった. 料理に例えると, 味が良かったとか, お腹いっぱいになったとか, そういう感想ではなく, 単に「あぁ, おいしかった」という感想.

帰り道, 何が凄かったのかを考えていた.

ストーリィ, 画, 声, 歌などの各要素が高いレベルで調和していて, それが総合的に すごさに結びついているのだと思うが, 1 つに絞るなら, 何と言ってもストーリィだ. 乙骨と里香の関係, 乙骨と呪術高専の 1 年生との 関係構築, 真希や狗巻の生い立ち (真希は自分語り, 狗巻はパンダがそれとなく語った), 五条と夏油との関係, 夏油側の菜々子, 美々子の 生い立ちなど, 映画の限られた時間の中でこれでもかというくらいの細かさで描かれていて, それがストーリィの深みに繋がっている.

もちろん主人公は乙骨と里香であり, その呪いが解けるところで映画が終わるのだが, そう仕向けたのは五条である. 五条は, 夏油は高専の生徒を 殺さないという信頼感 (?) で狗巻とパンダを高専に送り込み, 真希, 狗巻, パンダが夏油に倒されることをキッカケに, 最終的に乙骨と里香の 呪いを解くところに導く. 本編も, 主人公は虎杖だが, それを導いているのは五条である. こんなストーリィの構造が, 複雑な内容を 自然に映画の時間に収めることに繋がっているのでは? と思った.

緒方さん

乙骨の声を緒方さんが担当する, 緒方さんというとエヴァンゲリオンのいじけキャラのシンジが思い浮かぶが, 乙骨も同じ いじけキャラだよな…とか思っていたが, 見終わってみると, そんなのは一切関係なく, 私の狭い範囲の知見では乙骨の 声をできるのは緒方さんしかいないよなという感想でした.

里香の声を担当した花澤さんも, 人間と怨霊の声を 1 人で演じ分けたのは, すごかった. 怨霊が味方 & 喋るとなると, ややもすると滑稽な感じになる危険性があるが, そうならなかったのは花澤さんの力だと思う.

呪言の拡声器

乙骨と里香が夏油と戦うとき, 里香が呪言の拡声器を出して, 乙骨が呪言を発するシーンがあった. TV アニメ「呪術廻戦」の 主題歌の「廻廻奇譚」(Eve) のライブ映像を見ると, 拡声器を使って歌っている場面があるが, このシーンのオマージュか?


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さいごに

「呪術廻戦」の原作は, 途中までしか読んでないので, 献血のときにちまちまと読んでいきます.

シン・エヴァンゲリオン」, 「閃光のハサウェイ」, 「アイの歌声を聴かせて」(見てないけど) など, 今年は当たり年だった.