「超速で成果を出すアジャイル仕事術」という本を読んで, ちょっと考えたこと.
早く行きたければ 1 人で行け, 遠くへ行きたければみんなで行け
2021 年 10 月 8 日の岸田さんの所信表明演説 でも 触れられていたが, 「早く行きたければ 1 人で行け, 遠くへ行きたければみんなで行け」という 外国のことわざがある. 私は以前, このフレーズを職場の人から聞いたのだが, 下記のように捉えている.
- やり方が決まっていれば, それが得意な人に任せれば, 仕事は速く進む. でも予想外の障害があると, そこで止まってしまう
- みんなで行けば, 予想外の障害があっても乗り越えられる可能性が高くなる. その結果, 遠くへ行ける
私としては, このフレーズはとても納得しているし, だから多様性のある組織が大事だと考えている.
スポーツの代表選手の選び方
これも誰かから聞いた話をきっかけに考えたことなのだが, 国際大会とかオリンピックなどの代表選手を どういう考え方で選ぶべきか? という問題がある.
- 成績が安定している (結果が読める) 選手を選ぶ
- 成績は安定してないけど, もしかしたらすごい結果を出せるかもしれない選手を選ぶ
国際大会で勝つことを狙うなら, 反対意見は出そうだが, 前者よりも後者のほうが良い気がする. これも, 個人的には理解できる.
ばらつきは小さく平均が高いチーム vs 平均は低いけどばらつきの大きなチーム
冒頭の本に, 以下の 2 つのチームのどっちを目指すべきか? ということが書かれていた
- 均質なチーム;ばらつきは小さく,平均点は高いが,突出した点数は出にくい
- 多様化したチーム;ばらつきは大きく,平均点は低いが,突出した点数が出やすい
先が読めない現代では後者の「多様化したチーム」が良いし,最初のことわざの話,その次の 代表選手の話とも整合性がある. しかしながら私は, 「平均点は低いが」とあからさまに書かれて しまうと, ちょっとだけ後者を選ぶのを躊躇してしまう.
「遠くに行けるけど遅い」「国際大会で勝つかもしれないけど, 大負けするかもしれない」「変化する 状況への対応力は高いけど, オペレーショナルな業務は苦手」ということを受け入れないと, 先の読めない 中を進むことはできないということか.
私自身, まだちょっと腹落ちできてない. もう少し頭の中で転がしてみるつもり.