アメリカ同時多発テロ事件 から 20 年がたった. 当時を振り返った多くの言説がネットで見られるが, 私も振り返ってみる (個人的な話です)
当時, 会社の研修の一環で, 家電の販売会社にお世話になっていた. 主な仕事は, 電器店の売り場作りの手伝いや, 休日はマネキンとして 販売の手伝い. 横浜の社員寮に住み, 東京およびその近郊の電器店に通っていた. この時期, 売り場の展示は, 夏向けの商品から秋冬向けの 商品に切り替わり, 特に 9 月頭は敬老の日向けに売り場を作り替える時期となっていた.
寮の部屋に TV は無く, ノート PC はあったけどネットの回線は来ていない. J-Phone のスティック型ケータイを持っていたが, それで情報を集めるという習慣も無い. なので 9.11 の当日にはほとんど情報が入ってこなかった. 唯一, ケータイに一斉メールで ニュースが配信された (ニュースが一斉配信されたのはこのときだけだった) のだが, 100 文字にも満たない情報では 何が起きたのかは理解できなかった.
翌日は, 東京の郊外の電器店で, 照明器具の売り場の展示替えをした. 展示されていた TV に映っていたワイドショーで, 繰り替えし あのシーンが映し出され, 私は少しずつ事態が分かってきた. ただ, 情報を入手する初動が遅れたのと, 情報を得る環境が無かった (そういえば AirH" を持っていたのだが, 寮の部屋では電波が入りづらかった) ので, 何となく 9.11 の事態から距離感を 感じていた (余談だが, 学生時代に 東京湾で自衛隊の潜水艦と漁船が衝突する事故 があったが, これも発生時には学校の林間学校で情報が無く, 家に帰ってからニュースを見ても何となく理解しづらいというか 距離感を感じていた)
20 年後, オリンピック期間中の休戦が呼び掛けられたが, それで戦争が止まるような世界では, まだない
